Wooly Magazine vol.23は前号に引き続き、季刊誌として東京を中心としながら、国内外問わず、広い範囲での販売を予定しております。バイリンガルアートマガジンとして、新進気鋭のアーティストやデザイナー、話題のアートスペースなどを、感度の高い読者層に向けてワールドワイドにラインナップするのはもちろんのこと、Wooly Magazineが監修するcover storyは毎号ご好評をいただいております。

今号のテーマは”Make It Your First Cause”。“First Cause”(きっかけ)となるものは案外その辺にある“It”なのかも知れない。そんなメッセージとともに多くのクリエーターが集った。

Cover Storyを撮り下ろしたのはニックナイト氏に師事した経験を持つ、実力派のイギリス人ガールズフォトグラファー、Emily Ashcroft。メルセデス・ベンツ・ファッションウィーク東京に乗り込み、デンマークからのゲストデザイナーAnne Sofie Madsenにインタビューを敢行。ジョン・ガリアーノやアレクサンダー・マックイーンの下での下積み時代について、ヨーロッパからアジアへと市場の拡大の見込みなどを語ってもらった。

写真家、永瀬沙世による連載は今回６頁にわたって秋元優の撮り下ろし作品が掲載された拡大盤。イヴ・サン・ローラン現クリエイティブディレクター、エディ・スリマンが手がける最新コレクションのプレゼンテーションにその作品が起用されるなど、ニューヨーク在住の注目アーティスト、Alexander Muretへのインタビューとオリジナル作品二点を掲載している。パリで人気のセレクトショップ、Coletteのファウンダーへの独占インタビューでは、日本のファッションシーンの魅力を語ってもらうなど、アーティストのみならずそのバックヤードにもフォーカスした、ディープな内容となっている。もうすでに“First Cause”を見つけている人も、まだまだ“It”を探している人も読めばどことなく前向きなパワーを感じられるような今号が多くの若者のクリエーター魂を刺激する一冊。

音楽シーンにもコミットし、関西中心に活躍し、BLACK LIPSやDucktailsの日本ツアーでサポートアクトを務める大注目の４ピースバンド、Suessへの独占インタビュー行っている他、音楽コンシェルジュのふくりゅう氏による連載では日本のインディーズバンドをフューチャーし、バイリンガルマガジンならではの、国内外両方向からのアプローチを可能としている。